公文の宿題を嫌がる子供
公文に通っている限り、宿題に関しては悩みの多いところだと思います。
もちろん意欲的に取り組むお子様もたくさんいらっしゃると思いますが、
中には、宿題の度に嫌がったり、泣いたりするお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
最初は優しく諭すことができた親も、日に日にイライラが募り、
「さっさと終わらせなさい!」
「終わらないと遊びにいかせないよ!」
「もう辞めてしまいなさい!」
なんて、キツイ言葉を言ってしまったり・・。
そう言われて、おとなしく宿題を始める子供なんていないですよね。
親子喧嘩が勃発し、親も子もストレスが貯まる一方です。
なぜ宿題を嫌がっているのか確認する
- 難しくて分からない
- 宿題の量が多くて終わらない
- 眠たい、疲れている
- 集中力が短い
- 遊びに行きたい
だいたい、このような理由ではないでしょうか。
①難しくて分からない
解き方が分からなかったら、できないのは当然です。
面白くないですし、宿題が進みません。
娘が「この問題、わからない」と言ってきたときは、
その場で教えてあげたいのですが、
今と昔では解き方が違っていたりするので、あえて教えません。
「わからない問題はやらなくていいよ」と言ってあげます。
「次の公文で、先生に聞いてごらん」と言って、附箋を貼ったり、色ペンで ”わかりません”と書いてあげます。
「やらなかった」のではなく、「わからなかった」ということを明確にしてあげれば、子供は安心します。
わからないから公文に通っているわけですから、その場で親が教えるよりも、教室でしっかり先生に教えていただきましょう。
②宿題の量が多い
習い始めはできていた10枚の宿題も、
学習内容が難しくなってくると、子供にとっては大きな負担となってしまいます。
分からないわけではないけれど、解くのに時間がかかるようになると、
集中力は途切れ、ますます時間がかかります。
意欲的な子はそれでも頑張りぬけるのでしょうが、
もともと勉強が苦手なタイプの子は、たちまち嫌になってしまいます。
宿題の量(枚数)は決められているわけではありません。
その都度、見直すことができるのです。
10枚が難しいようだったら、8枚でも6枚でもいいのです。
10枚していたのを、いきなり半分の5枚にするのではなく、様子を見て、少しづつ減らしてあげてはどうでしょうか。
進度は遅くなってしまいますが、止まるわけではありません。
少しづつ進みます。
③眠たい、疲れている
宿題を嫌がったり愚図ったりするときに、結構多いパターンではないでしょうか。
大人でも、疲れていて眠たい時に家事や仕事をするのは苦ですよね。
大人は自分で、家事や仕事を後回しにするのか、やり切るのか判断できますが、
子供はできないわけです。
眠い時に宿題を無理やりやらせても、
宿題を終えたとしても頭に入っているとは思えませんので、
我が家では、一旦 宿題から離れさせます。
低学年と高学年では少し対応も変わってきますが、
時間をおいて仕切りなおすのか、明日に回すのか、子供と相談して決めます。
明日に回す場合は、倍の量をこなさなければならないのですから、その点もしっかり話し、
翌日は必ず守らせるようにしましょう。
④集中力が短い
上記 ①~③ の理由によっておこる集中力の途切れもありますが、
もともと集中して1つのことを行う事が苦手な子供もいます。
集中力が短いのですね。
宿題をしていても、周りの様子が気になったり、トイレに行ったり、飲み物を飲んだり。
1問・2問解くごとに動くので、なかなか進みません。
時間だけが過ぎて、嫌になってくるパターンです。
私は、娘の集中力が途切れていると思ったときは、こんな声掛けをしています。
「このページが終わるまで、1度も顔をあげないでやってみて!」
「1度もあげちゃダメだよ~、よーいドン!」
なんて、ちょっとゲーム感覚を取り入れます。
最初は表の面だけでもいいですし、難しい問題なら、1問だけでもいいです。
問題を解いている最中に、よそ見をしないという訓練です。
「集中してやりなさい!」「さっさと終わらせなさい!」というよりも、
「顔をあげてはダメだよ」という表現に変えることで、
子供はすんなり受け入れてくれたりします。
⑤遊びに行きたい
遊びに行きたいのに、
宿題が終わらないと行けないというルールだと、
勉強が苦手な子のほとんどが、嫌がるのではないでしょうか。
早く遊びに行きたいからさっさと終わらそう!というのは、できる子の発想で、
勉強が苦手な子は、「今日は遊びに行けない」という感覚になってしまうのだと思います。
そこまで追いつめて(追い込んで)する宿題に意味があるとは思えません。
先に遊びに行かせてあげるのも1つの方法だと思います。その代わり、
・いつもより30分早く帰宅する。
・夕飯前には必ず終わらせる。
・その時 泣いたりするなら、次は先に遊びに行かさない。
遊びに行く前にルールを明確にし、きちんと守らせましょう。
子供が宿題を嫌がった時、思い切って辞めさせるべきか
いろいろ対策をとってみても、あまりに嫌がるようなとき、
続けるのか、辞めるのか、親として悩むところだと思います。
- 辞めたらもっと勉強が遅れるのでは?
- 途中で投げ出すことをさせたくない
- 目標までやり遂げさせたい
こんな気持ちではないでしょうか。
辞めてしまうことの不安、焦り、あると思います。
ですが、宿題のたびに泣いたり喚いたりする我が子に、
最初は励ましたり諭したりしても、最終的に怒ってしまったりしますよね。
毎日のことですから、そのストレスはかなり大きいと思います。
宿題のたびに親子喧嘩。
親子の中が険悪になってまでする宿題に意味があるとは思えません。
きっと、公文という勉強方法がその子に合っていないのだと思います。
勉強法は公文だけではありません。
市販の問題集や、通信教育、いろいろあります。
宿題の枚数や、宿題の時間などを工夫しても嫌がるようでしたら、
続けることに固執せず、辞めることも必要なのではないかと思います。
公文の宿題の枚数について、宿題をいつするのかについてもまとめています。
よろしければご覧ください。